「納豆の茶漬け」の正解【1】
魯山人の昭和7年の文献に、『納豆の茶漬け』なるものがあると知り、
期待に心躍らせ、この日を迎えました。
早く食べたいという胸の高鳴りを抑えきれず、
魯山人先生のレシピも読まずに適当に作ってしまいましたが
結果、 うめぇ!というものでもありませんでした。
納豆のパックの醤油&辛子も入れて、
ネギ入れて普通に納豆を作り、
味が薄くなることを予想して醤油追加、梅干しも乗せて、
海苔かけて作りました。
味薄い。
途中、塩昆布入れてみてもまだ薄い。
インターネット上では美味いという意見を多く見たがそうでもない。
納豆の糸のねばりが無くなって、なんか納豆もったいない。
「美味しんぼ」海原雄山のモデルといわれる、
あの魯山人先生が
美味いと言っているのだから、
きっと何か違うんだ、
ちゃんと先生の言う通りに作らない私がいけないんだ、
そう思い、遅ればせながら読んでみました。
『納豆の茶漬け』北大路魯山人
(↓青空文庫で読める短文です)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card54975.html
まあ私の作り方もあらかた間違ってないようでした。
しかし気になる点、
ここでいう納豆の
拵 え方とは、ねり方のことである。このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それになにも加えないで、そのまま、二本の箸でよくねりまぜる。そうすると、納豆の糸が多くなる。蓮から出る糸のようなものがふえて来て、かたくて練りにくくなって来る。この糸を出せば出すほど納豆は美味くなるのであるから、不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである。
ここまでねりまぜてねりかえして、最後にお茶かける!
糸大事、と言っておいて、最後に糸消す!
いや、これはきっと先生は
お茶かけても糸が残るほどの、とても良い納豆を使ってるのかな、
それとも私のねりが足らなかったかな、
もしかしてお茶の量が多かったのかもしれないな。
食べる器や環境にもこだわる美食家、魯山人先生のレシピを
チラシを敷いた上で食べたなんてのもいけなかったのかもしれない。
まとめ
『納豆の茶漬け』の正解
やっぱ糸もったいないし、味薄いから、もう作らない。
美味くない。
正解自信度 ★★★★☆(4)
※下記サイトも参考にさせていただきました。面白かったです。
北大路魯山人資料室
追記。↓その後正解を求めて試行錯誤してます。
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