ししとうの茶漬け
どうしよう、もはや永谷園を超えました。
何気なく作ってみましたが自分の才能に驚きました。
主役に味付けの無い具材を持ってくるという、お茶漬け界のタブーを打ち破った大胆な新作。
脇役として配された塩昆布とかつお節は、たよりなげな塩気を見事にバックアップ。それでいてししとうの香りの邪魔はしないという、さりげない凛々しさに驚く。
食べ進めるにつれお茶と具材は全て混濁、色も味もいったい何が何なのか分からなくなっちゃったけど何でか旨いぃ……酔いしれているその時。
齧るししとうには甘みと香りが未だしっかりと残っていた。
やはりお前に主役を任せた私は間違っていなかったのだ、お前とその周囲のたくましい役者たちを誇りに思う、と独りほくそ笑んだ本日の昼食でした。