対ゴキ二年戦争、哀・戦士編(ゴキブリ退治法です)
多くの命を奪ってきました。
殺すことに慣れました。
罪悪感ももうなくなりました。
蚊、蟻、蝿、春夏秋冬、大小様々な虫たちがどこからともなく多発する、古マンションに引っ越し早2年。
だけどゴキブリだけは、未だ恐ろしいです。
敵の強襲──彼らに怯えて過ごさねばならない日々のストレスを、
確実に減らした、
私のゴキブリ対策をお披露目します。
闘いの前に──
事前の準備が勝負の80%を決めるといっても過言ではありません。闘いはすでに始まっています。
①まず敵を知る(状況分析)
相手の観察・分析を続けた2年間、得た知識。
- ゴキブリは細い
そりゃ無いわという隙間、あきらかに身体より細そうな数ミリの隙間に逃げ込む。
- ゴキブリは何でも食う
たぶんほこりも食ってる。人間の落とす髪や皮膚なんかも食うそうだが、
昨今のニュータイプたちは我々の想像の及ばないものまで食ってるきっと。
何でもとは言ったものの塩は食べないらしい。柑橘類も嫌いらしい。
- でかいやつは早い
交戦の際は決っして目を離してはいけない。
ターゲットの動向に細心の注意を払いつつ、いかに早く殺虫剤を手にとるか。
そのためにも常日頃、殺虫剤の置き場所を把握し、点検、補充も忘れずに。
②蜘蛛を飼う(前衛部隊編成)
蜘蛛がゴキブリの餌となるハエや蚊を食うとか、ゴキブリの子供を食うとか聞いたので放し飼いにしてます。
飼うといってもゴキブリのいる家には、餌を求めて自然と蜘蛛が住み着きますのでそれを殺さないだけです。
おすすめはアダンソンハエトリグモとイエユウレイグモという2種の戦士たち。
部屋にいつも蜘蛛がいることに多少抵抗はありますが慣れました。一部屋に一匹もいれば十分でしょう。今のところ蜘蛛が私を襲って来たことはありませんし、いつも大人しく壁や天井にくっついています。
実際のところ食べてる姿を見たことはないし、敵を全滅してくれることは無いでしょうが、たとえ一匹でも食ってくれればそりゃ嬉しいし、守り神がいてくれるようでとても安心して生活できます。ほんとです。
③全ての穴をふさぐ(防衛線を張る)
とにかく部屋への侵入を防ぎます。
敵の住処はまさに要塞、シンク周りの棚の奥、押入れの奥の隙間など、家中の壁の隙間をどんなテープでもいいのでベタベタと塞ぐ。
私は最初ガムテを使っていましたが、はがし辛いので100円ショップのマスキングテープや、水周りに使うアルミテープに変更。
以上3項目を終えればひとまず我々のホワイトベースは守られました。
闘いの前準備が済んだらいよいよ戦闘開始です
日々の闘い
敵の補給艦を叩け!
ということで奴らの餌を徹底的に断つことが本作戦のミッションであります
①とにかく掃除機をかける(兵糧攻め-其の壱)
毎日が理想的でしょうが、たいへんなので私はせいぜい2週に1回です。要はほこりを無くすことです。掃除機をかけない日はコロコロをかけたり、部屋の隅っこなどを拭き掃除。部屋の隅っこが大事。
②水分を無くす(兵糧攻め-其の弐)
風呂場の水を拭き取る。面倒です、が絶対やった方がいい。軽くでも拭いた方がいい。
生ゴミは放置しない。水気を切ってビニール+新聞紙にくるんでゴミ箱に。
玉ねぎやニンニクが大好きなので、コンロ周りの炒めこぼしに水が滴ってたりすると最悪。使いかすのレモンなどでこすって、油と共にすっきり綺麗にしましょう。
以上です。これで任務終了です。確実に遭遇回数が減ります。
そう、奴らに勝つためにはトラップや薬剤投下よりも、日々の地味な掃除こそが闘いなのです。
哀しいかな、敵は明らかに強い、上級部隊なのです。ですから徹底して交戦を避ける努力をすることです。
如何なる時においても警戒が基本であります。結果それが敵部隊の数を減らすことへとつながっていくのです。
それでも勝負を挑まれたら──
敵の強襲には
間髪入れず 殺虫剤で殺しましょう。
ペットがいる等殺虫剤が使えない方に、以下、
私の格闘の軌跡。
- 熱湯………即死。でも準備してる間にほぼ逃げられる。狙いが難しい。
- 濡れ雑巾………大きめでないとかぶしても逃げられる。捕獲後の潰しが辛い。
- 食器洗い洗剤………狙いを定めやすい。たっぷりかけても死ぬまでしばらくウロウロ動く。
- 掃除機………準備してる間にほぼ逃げられる。運良く掃除中に吸い込めた場合も掃除機の中で生きてるので注意。
- スリッパ………殺し時の感触、殺し後の処理がきつい。
- 新聞、雑誌等………同上。
- 箱………壁際では難しい。かぶせて捕獲後の潰しが辛い。
あと、余裕のある時は月に1回くらいやってること。
●外壁にある穴(通風口や換気扇口、エアコンのホース穴)を網戸の網のようなもので塞ぎ、穴の周りに殺虫剤噴射。
●玄関、窓の枠に沿って殺虫剤噴射(家の中側でなく、外側)
※殺虫剤の匂いがきつく辛いとき、ペットを飼っている場合などは、精油(アロマオイル)を水に数滴入れたものをスプレーで吹き付けておく。私はハッカ+ラベンダーを使用。
ホイホイ系はゴキブリを匂いでおびき寄せるものなので、基本あまり使いません。おびき寄せて遭遇したくないからです。キッチン下の奥にだけ置いてます。
まとめ
『ゴキブリ退治方』
蜘蛛飼って、穴塞いで、毎日掃除する。
交戦を避けるため、毎日ちまちまと掃除をする自分との闘い──
これで確実にゴキブリが減ります
正解自信度 ★★★★☆(4)
それでもたまに受ける奇襲、やっぱ敵強いです。
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